石川県加賀市の女性向けセレクトショップ「SET-ONE」が、業績低迷などを理由に金沢地方裁判所小松支部から破産手続き開始決定を受け、事実上倒産しました。
負債総額は約8,600万円とみられています。
1983年の創業以来、福井県や石川県で店舗を展開し、中高年女性向けのファッションを提供してきた老舗セレクトショップでしたが、近年は経営環境の変化に対応しきれず、事業継続を断念する結果となりました。
当記事では、「SET-ONE」の会社概要や倒産理由、店舗への影響、アパレル業界全体が抱える課題などについて深掘りします。
破産手続き開始の概要
女性向けセレクトショップ「SET-ONE」は、2026年6月2日に金沢地方裁判所小松支部から破産手続き開始決定を受けました。
帝国データバンクによると、負債総額は約8,600万円に上る見込みです。
近年は売上の減少や業績の低迷が続いており、経営改善が難しいと判断されたことで、事業継続を断念しました。
地方のセレクトショップを取り巻く環境は年々厳しさを増しており、「SET-ONE」の破産もその流れを象徴する出来事といえます。

SET-ONEとはどんな会社?
「SET-ONE」は1983年、池畑利夫社長が福井県福井市で創業した婦人服専門のブティックです。
婦人服販売店で約10年間勤務した経験を生かし、地域密着型の店舗としてスタートしました。
その後は福井市内に2店舗、石川県金沢市に1店舗を展開するなど事業を拡大。
2018年には年間売上約1億円を計上するまで成長しました。
近年は中高年女性をターゲットに、洋服だけでなくバッグや靴なども取り扱うセレクトショップとして、石川県加賀市のショッピングモールにも出店していました。
長年にわたり地域の女性ファッションを支えてきた店舗だっただけに、今回の破産は利用者にも大きな衝撃を与えています。

SET-ONEが倒産した理由
今回の破産の主な要因として挙げられるのは「業績の低迷」です。
売上のピークだった2018年以降、アパレル業界を取り巻く環境は大きく変化しました。
主な要因としては、
・インターネット通販(EC市場)の急成長
・ファストファッションブランドとの価格競争
・消費者の節約志向の高まり
・原材料費や物流費の上昇
・ショッピングモールの集客力低下
などが考えられます。
特に地方のセレクトショップは固定費の負担が大きく、来店客数の減少が経営へ直接影響しやすいことから、経営環境は年々厳しくなっています。
公表されている情報では詳細な経営状況は明らかになっていませんが、これら複数の要因が重なった結果、事業継続が困難になったものと考えられます。
店舗や利用者への影響
破産手続き開始に伴い、「SET-ONE」の店舗営業は終了するとみられます。
利用者にとって気になるのは、
・商品券やギフト券の利用
・ポイントカードの取り扱い
・注文済み商品の受け取り
・返品・交換への対応
などでしょう。
記事執筆時点では詳細な案内は公表されておらず、今後は破産手続きの中で対応が決まる見込みです。
利用者は公式発表や破産管財人からの案内を確認することが重要です。
セレクトショップ業界が厳しい理由
今回の「SET-ONE」の破産は、一企業だけの問題ではありません。
近年のセレクトショップ業界では、
・ECサイトの普及による実店舗離れ
・物価高による衣料品支出の減少
・少子高齢化による市場縮小
・人件費や家賃など固定費の増加
・ファストファッションとの競争激化
といった課題を抱えています。
特に地方店舗では人口減少も重なり、実店舗中心のビジネスモデルは厳しい状況が続いています。
そのため、中小規模のアパレル企業では事業縮小や閉店、倒産が相次いでいます。

今後どうなる?
「SET-ONE」は破産手続きに入ったため、今後は裁判所の管理のもとで資産の整理・換価が進められます。
従業員については雇用終了となる可能性が高く、店舗についても閉店または新たなテナントへの入れ替えが進められることが予想されます。
一方で、今回のケースは地方アパレル業界全体が抱える課題を改めて浮き彫りにした事例とも言えるでしょう。
今後も業界では、実店舗とECを組み合わせた販売戦略や、新たな顧客層の開拓が重要なテーマとなりそうです。

ネット上での反応と声
ネット上では、「SET-ONE」の破産を受けて様々な声が寄せられています。
・「昔から利用していたので残念」
・「地方のセレクトショップは本当に厳しい」
・「ショッピングモールでも集客が難しい時代なのか」
・「アパレル業界全体が厳しい状況を感じる」
長年営業してきた店舗だったことから、利用者や地域住民からは惜しむ声が多く見られます。
一方で、「実店舗だけでは生き残るのが難しい時代になった」と、業界全体の変化を指摘する意見も少なくありません。

まとめ
女性向けセレクトショップ「SET-ONE」は1983年に福井県で創業し、地域密着型の婦人服専門店として40年以上営業を続けてきました。
2018年には年間売上約1億円を記録するなど順調に成長していましたが、近年は業績低迷が続き、2026年6月に破産手続き開始決定を受けました。
背景には、EC市場の拡大や物価高、消費者ニーズの変化など、アパレル業界全体が抱える課題があります。
今回の「SET-ONE」の破産は、地方セレクトショップが直面する経営環境の厳しさを象徴する出来事となりました。
今後も業界の動向や利用者への対応について、新たな情報が公表され次第、注目が集まりそうです。
※記事内の画像にはイメージが含まれています。

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